【2023/04/01追記】スマホにおいて参考動画が表示されないので修正、参考動画において動画のタイトルによるリンクテキストを追加。
突然ですが、創作キャラの立体化はロマンだと常々思っていまして…。なんとか実現できそうなのが“ぬいぐるみ”でした。というわけで、自身の創作キャラであるテイルのぬいぐるみを作ってみようと決心。
今回、作るにあたって参考にしたのはいわゆる“推しぬい”と呼ばれているものです。ちなみに、手芸はかなり久しぶりで玉止めってどうやるんだっけ…?というレベルです。
途中、試作品やぬいぐるみの頭部のみの画像が出てきます。苦手な方はご注意ください。
もくじ
準備編
ぬいぐるみイメージ
推しぬいを持っていないので、どういったものかは詳しくなく…。とりあえず自分が欲しいなと思うぬいぐるみのラフを描いてみました。ぬいぐるみの顔は基本的にシンメトリーですし、対象定規を使うと便利ですね。
道具や材料
型紙は色々とあるようで今回はPDFで販売している型紙(グッズプロさんのぬいぐるみ型紙16cm)を購入。こちらは生地にパターンが印刷されているものもあります。この型紙専用の制作ガイドが公開されているので、そちらを参考に制作を進めました。
調べると身体のみが完成されていて、自作した頭部を縫合するものもありました。こちらもちょっと気になります。
裁縫道具は元々持っているものの、ぬいぐるみ制作に向いたハサミや針が無かったので購入。小回りの利く布切りハサミ(小・中サイズ)がとても便利でした。
ぬいぐるみ向けの生地は通販(ぬいぐるみの生地やさん)で購入。ぬいぐるみ制作におすすめの道具も紹介されています。生地の色味を実際に見たい気持ちもありますが、近くの手芸屋さんでは取り扱ってなかったんですよね~。刺繍糸は実物を見て買いました。
制作開始
図案・オリジナルパーツ作成
私の方で作るのはお顔の刺繍案(顔は刺繍にしました)と、髪のパーツです。購入したPDFの型紙を下敷きに、顔と前髪の刺繍図案を作成。テイルの髪パーツも同じように作っていきます。
印刷して大きさやバランスを確認して修正。この作業はラフ・イメージ画をクリスタ、図案や型紙データ作成はAffinity Designer/Publisherを使用しています。
顔の刺繍
顔は自分のオリジナル絵で表現したかったので、難易度が高くなってしまうのですが…刺繍に決定。型紙データにお顔の図案を描いて、それを刺繍図案シートに印刷。この図案シートは透明のシールタイプでして、ダイ○ーさんで購入。図案を元にお顔の刺繍をしていきます。図案シート…便利ですが、少し失敗してしまいます。
水に溶かして消えるシートなのですが、その際にインクの濃い部分が刺繍糸に沈着してしまいました。これにより奥の方が青っぽくなってしまい…。つけ置き洗いもしましたが落ちず。幸いにも前髪のアウトライン部分の刺繍だったので許容範囲ということに。図案をインクジェットプリンタで印刷するための画像データは、かなり薄めにした方が安全ですね…!(一応、薄めにしたつもりでしたが濃かったですね…)
刺繍は初めてだったので、刺繍の動画を参考に練習しました。生地もすぐに買えるものではないし、なるべく失敗はしたくないなと。ただ、ぬいぐるみの顔の刺繍は裏面を気にしなくていいので気が楽です~。
刺繍シートを溶かした後で眉毛を縫い忘れたことに気付いて慌てて縫いました…。なので図案と眉毛が違っています。
パーツ
髪は、前髪・モミアゲ・横のハネ毛・ポニーテール・アホ毛のパーツで構成。前髪の処理は切りっぱなしのものと、刺繍で縫い込む(?)ものがあるみたいです。きれいにカットする自信がないので私は縫い込む方に。切りっぱなしだとカットが丸見えになっちゃいますが、縫い込めば隠せますし。切りっぱなしなのはミモアゲと頭部のアホ毛だけです。
横のハネ毛にはワタを詰めています。4回位作り直しました…。小さいパーツなので難しい。その他、ポニーテールやアホ毛のキャラ独自のパーツに苦労しました。しかし、ここだけは自分でなんとかするしかない…!
縫い合わせる
完成した頭部と身体にそれぞれ綿を詰めて…ここまで来たらあと一息なのですが、頭部と身体を縫い合わせるのがとっても難しかった!3回ほどやり直してます。顔が上むいたり傾いたり。最終的にチャコマーカーで目印を付けて縫いました。
自作のポニーテールとアホ毛もチャコマーカーで目印を付けて頭部に縫い付けます。アホ毛はポニテに縫い込んでいます。ポニテは磁石で着脱式もできそうな気がしますね~。ポニテは帽子など頭部に被せる小物や服を着せるのが不可能だったり難しくなったりしますし…。
仕上げ
どうにか完成しました!ウッ…歪んでるところあるし、綿詰めたら縫い糸が見えてるところもあるし…。面白いのが、後から縫ったところは縫い糸も見えてないし、少し手慣れていっているっていう。次回あったら気を付けたいポイントです…。
喜ぶのはまだ早く、最後の仕上げにテイルのシュシュを作ります。これは人間用のシュシュをぬいぐるみ用に小さく作っただけで難しくはないです。調べるとシュシュの作り方が出てきます。やっぱりシュシュを付けるとテイルみが増しますね~。テイルとシュシュは一心同体!
完成
これでようやく…ようやくテイルが完全体に…。もう一度書きますが、歪んでるし縫い糸見えてるけど…けど…。
えっ…ちょっとかわいいなこれは…。
自画自賛になってしまいますが、頑張って作ったこともあるのかもしれません。愛着わきますよこれ。かわいいな…和んでしまう…。ちなみに服までは手が回らなかったもので、購入したものを着せています。かぼぱん風味なかわいい服があったので買っちゃいました。かわいい。
100円ショップにぬいぐるみ向けのバッグとブーツがあったので装備させてみました。ブーツを履かせると自立しました~!かわいいです!バッグには小物を収納できます。カプセルトイのミニチュアとか入れてもかわいいなと思います。
反省点
やはり縫い糸がちょこっと見えているところがあるのが残念…。縫う時の引き(?)が甘かったのかもしれません。それと、刺繍図案シートの印刷は薄くすること、ですね。
感想
作るの楽しかったです~!立体物はかなり難しそうなイメージでしたが、説明通りにゆっくり丁寧に作ればなんとか形になりますね!お顔の刺繍もぬいぐるみっぽさが増していい感じ。難しかったですが刺繍にして良かったです。ぬいぐるみのサイズ感も大きすぎず小さすぎず適度な存在感で大変愛らしいです。
ぬいぐるみの中に入れると稼働させることのできるパーツも買ってみたのですが、今回はオーソドックスなぬいぐるみにしてみました。次回は入れてみたいところ。ポーズとれるので絶対にかわいいですよ…。
テイルに使用したソフトボア生地の色は、お肌部分が“ホワイトピーチ”と髪部分が“ゴールデンイエロー”です。お肌部分は“さくらミルク”という色白向けの色にしようかなと思っていました。一応、テイルは色白という設定なので…(でも血色感ある肌に描いてしまうんだなあ)ところがどこも売り切れでして…。ホワイトピーチで作ってみましたが、かわいらしい色でテイルにぴったりでした。
後日、実店舗で売っていたので購入・比較です。さくらミルクは陶器のような白い肌イメージのキャラにいいのかもしれない。使うなら髪の色も薄めの黄色にして、パステル風味テイルもいいかもしれない~。
今回、活躍したピーシング針が大変素晴らしかったです。サクサクした布通りが気持ちいいです。厚めの箇所も縫いますので持っていると便利です。
お絵かきがしばらくお休みになってしまいましたが、ぬいぐるみ作りも立派に創作活動ですね。創作してなかったわけではない…。とにかく作っている感がすごかった。手芸ってとてもアナログ作業だなあ…と。デジタル作業はできても型紙や図案ぐらいまでで、そこからは手作業ですし。ここまで手をかけたら愛着もひとしおですね…!今度はミニサイズも作ってみたいですね。エトーも作ってみたいし、テイルのいつもの服も作ってみたい…。
余談ですが、実はかなり昔に羊毛フェルトでテイルを作ってみようとしたことがありました。投げてしまっていたのですが…こうして別の形で立体化が叶って嬉しいです。
参考
最後に、制作にあたって参考にしたサイトや動画をご紹介します。
参考webサイト
↑どちらも同じサイトです。色んな縫い方がるんだなあと学びを得ました~。
- 今回使用した型紙(ぬいパタ)の制作ガイド
- 生地や道具の購入と参考にした「ぬいぐるみの生地やさん」さま
- ぬいぐるみ用の服を購入した「Little Closet」さま